寒い信州に住む方にとっては「暖かい家に住みたい」「結露が出ない家に住みたい」そう思うことは当然のことかもしれません。でも、無理なローンを組んだり、借りられる金額を全額、住宅に掛けることもお勧め出来ません。
最近の住宅雑誌やSNSでは、「家は性能で選んだ方が良い」と書かれ、住宅業界でも高性能を得意とする会社が急成長しています。そのため、性能が良い住宅を選ぶ事は正しい選択かもしれません。
性能を評価する基準として、「耐震性能」「断熱性能」「省エネ性能」など、いくつかありますが、
寒い信州の地では「断熱性能」と「省エネ性能」の2つが特に重要です。
そして、この2つの性能が高い住宅を「高性能住宅」と呼んでいます。
高性能な住宅のメリットとして
・光熱費が安くなる
・暑さ寒さの体の負担が少なくなる
・健康寿命が延びる
・病気になりにくくなる
と言われているので、これからは「高性能住宅」は選択肢の一つかもしれません。
弊社では「断熱性能」「省エネ性能」を向上させるために、ハウス・オブ・ザ・イヤーに挑戦し、
3年連続で優秀賞を受賞しました。そのため、高性能な住宅を建築するノウハウを身に着けていますが、
同時に1つの疑問も持っています。
その疑問は、今の高性能住宅は
・断熱や省エネ性能の競争になっていないか?
・過剰性能(オーバースペック)になっていないか?
・その性能の違いを本当に体感できるのか?
と言うことです。
具体的に言えば、断熱材やサッシなど、より高性能の商品を使用すれば計算上の性能は向上します。
つまり、費用を掛ければ掛けるほど性能が良い住宅が建築可能となるのです。
例えば、
① 断熱材に高価で高性能な材料を使う
② 壁の厚さを20cmにし、断熱材を厚くする
③ 内断熱と外張り断熱を使用し、ダブル断熱にする
④ 樹脂サッシや木製サッシなど、高性能なサッシを使う
など、建築費用を200万円、300万円と余計に掛ければ高性能な住宅を建築することは簡単な事です。
でも、建築の予算には上限があります。借りられる金額を全額、住宅に掛けることもお勧め出来ません。
では、
・どこまでの費用をかけ、どこまでの性能が必要なのでしょうか?
・満足できるのでしょうか?
・後悔しないのでしょうか?
・コストパフォーマンスが良い住宅は、どんな住宅なのでしょうか?
その答えを見つけるために、私の母校である信州大学 工学部 建築学科と共同で高性能住宅の研究を始めました。
「費用をかければ住宅の性能は上がるが、ある水準を超えるとコストパフォーマンス(以下略してコスパ)が悪くなる」という事実です。
下の図をご覧下さい。最初は費用を掛ければ住宅の性能はドンドン良くなっていきますが、ある水準を超えると費用を掛けても性能は良くなりません。つまりコスパが悪くなってしまうのです。
そして更に研究を重ねると、断熱性能と省エネ性能が良く、
さらにコスパも良い住宅は、北海道の基準だと言うことが分かったのです。
そこで、提案があります。
北海道基準の住宅を検討してみませんか?
いま国土交通省が出している住宅性能の基準は、日本全国を8地域に分け各地域の推奨する断熱性能を数字で表しています。そして、この基準では断熱性能の日本の最高ランクは北海道の基準になっているのです。
この表をご覧ください。日本の最低気温ランキングです。北海道の断熱基準は、この極寒の地でも耐えうる基準となっています。私たちが住む信州が寒いからと言っても、マイナス30℃以下になることはありません。
私はこの北海道の断熱性能を基準にしても問題ないと思っていますが、皆さんは北海道の基準では不安でしょうか?
断熱性能がもの足りませんか?
この住宅にハウス・オブ・ザ・イヤーで3年連続の優秀賞を受賞したノウハウを取り入れ、「断熱性能」「省エネ性能」「コストパフォーマンス」を最高レベルまで向上させた住宅が誕生しました。その住宅が今回ご紹介する「エコ住宅」です。
エコ住宅の主な特徴は
・断熱性能は北海道基準
・耐震等級3認定住宅
・欲しいオプションが標準装備
・5回の第三者検査を実施
・1年間で約12万円の光熱費削減
大切なことなので繰り返します。費用を掛ければ掛けるほど高性能な住宅を建築することは可能です。でも、建築の予算には限界があります。借りられる金額を全額、住宅に掛けることもお勧め出来ません。さらに、老後の資金が2,000万円不足するという報道もあります。
私の提案は、「北海道基準の家を建ててください」
と言うことではありません。
私の提案は、この住宅を1つの基準として、予算に余裕があれば
・さらに断熱性能を高める
・さらに省エネ性能を高める
・1ランク上の設備機器を入れる
など、予算を検討しながら要望を取り入れて欲しいのです。
いかがでしょうか?
「高性能な住宅を建てたいけど手が・・・」そう思われている方も多いかもしれません。
でも、建築技術の進歩により、費用をかけないで夏涼しく、冬暖かい温度差がない快適な住宅を
安心価格で建築することが可能な時代になりました。
大井建設より価格が安い住宅会社はあります。
もちろん、高い会社もあります。
そして、大井建設より性能が高い住宅を建てる会社もあります。
でも、私たちは「価格と性能のバランスが一番良い住宅」
を建てています。
住宅は性能で選ぶことは間違いありませんが、もう一つ「価格」という項目も取り入れ、「性能と価格のバランス」で選んでください。
大井建設を選択肢の一つに加えていただけたら幸いです。
大井建設工業(株)
大井 康史
追伸
私の母校である信州大学と共同で研究をし、さらなる住宅の性能向上に取り組んでいます。